義務標準法等の修正案を提出(3月15日文部科学委員会)
衆議院会議録情報 第193回国会 文部科学委員会 第5号
○大平委員 私は、日本共産党を代表して、義務教育諸学校の体制の充実及び運営の改善を図るための公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律等の一部を改正する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。
その内容は、お手元に配付されております案文のとおりでございます。
修正案提案の理由及びその内容について御説明申し上げます。
発達障害などの障害に応じた特別の指導に当たる教員、日本語指導を受ける外国人などの子供を担当する教員については、毎年度の予算措置による加配で配置が行われてきました。しかし、教員が十分に確保されないために通級指導教室が開設されず、いわゆる待機児童が相当数いるといった状態にあります。
本法案により、教員を安定的に確保するために、対象となる児童生徒数による配置を行う基礎定数化が実現します。今後、通級指導教室の開設の増加などが期待され、保護者、教職員からの要望に応え、教育条件の改善につながるもので、賛同するものです。
ただ、本法案のうち、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正で規定される共同学校事務室の制度化については、学校共同事務の内容についてはさまざまなものがある現状での制度化は性急であり、学校事務の人減らしにつながるのではといった懸念もあります。
そこで、共同学校事務室の制度化について削除を求める修正案を提出するものです。
次に、修正案の内容について御説明申し上げます。
第一に、教職員定数の算定に関する特例の事由に共同学校事務室が置かれている場合を加える改正規定を削ること。
第二に、共同学校事務室の設置に関する改正規定を削ること。
第三に、その他所要の規定の整理を行うこと。
以上が、修正案提案の理由及びその内容でございます。
何とぞ委員各位の御賛同をいただけますようお願い申し上げまして、提案理由の説明を終わります。
○永岡委員長 これにて趣旨の説明は終わりました。
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○永岡委員長 これより原案及び修正案を一括して討論に入るのでありますが、その申し出がありませんので、直ちに採決に入ります。
内閣提出、義務教育諸学校等の体制の充実及び運営の改善を図るための公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律等の一部を改正する法律案及びこれに対する修正案について採決いたします。
まず、畑野君枝君外一名提出の修正案について採決いたします。
本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○永岡委員長 起立少数。よって、本修正案は否決されました。
次に、原案について採決いたします。
原案に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○永岡委員長 起立総員。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。