憲法審査会で「戦争法案」追い詰める(民報2015年6月)
今話題の憲法審査会。憲法を変えるためにつくられたこの会がいま、政府が進めようとしている戦争法案の一番の障壁になっています。
6月4日、憲法審査会の参考人質疑で、憲法学者3人全員が私と民主党の委員の質問に対して、口をそろえて、「安保法制は違憲である」とはっきり述べられました。国会内も、全国の世論と運動も、潮目が変わりはじめる大きな節目となりました。
さらに15日には、審査会の地方公聴会が高知県でおこなわれました。主婦や自営業者、翻訳家など6人の意見陳述人の方からは安保法制についての意見が集中し、6人中5人が「違憲」「反対」の意思を表明。憲法学者に続いて、市民のみなさんも圧倒的多数が「安保法制反対」であることがあらためて浮きぼりになりました。
公聴会後には記者会見がおこなわれ、与党の委員は繰り返し「憲法審査会は本来、政局の対立や個別政策の問題から距離を置いて憲法の本質を議論する場だ」と言って議論をさけようとするのですが、意見陳述でも、マスコミの方からの質問もやっぱり安保法制に集中し、苦しまぎれの回答に追い込まれています。
ある記者の方から、参加した委員全員にこの日の質疑の感想を聞かれましたので、私は、「いま国民のみなさんが感じておられる率直な思いがあらためてうきぼりになった。こうした国民の声にこたえて、私たちは違憲立法であり廃案にすべきだ」とはっきり述べました。
日に日に反対の声が広がり、政府・与党は追い込まれています。必ず廃案にするために、最後の最後まで全力でがんばります。