教育分野でも暴走が止まらない安倍政権(11月3日付「しんぷん赤旗」水曜随想)
安倍政権は戦争法に続いて、次は教育の分野でも、暴走がとまりません。財務省が来年度予算案の策定を前に出してきた今度の指針では、小中学校の教職員をこれから9年間で37000人削減するとともに、大学の学費をこれから16年間で40万円の値上げをすべきだと発表しました。
今でさえ、日本の先生たちは世界一多忙だといわれており、それでも子どもたちの健やかな成長のためにと、休みや放課後の時間も使って教材研究をしたり、子どもたちの話を聞いたりしているその現状や苦労を財務省は何もわかっていない。今でさえ、日本の学費は世界一高く、給付制の奨学金制度すら整備されていないもとで、お金がないからと進学をあきらめさせられ、在学中の学生たちも必死にバイトをしながら学費や生活費をまかなっている、その現状や苦労を何もわかっていないではないかと、怒り心頭です。
先日、大学生たちのつどいに招かれ、「映画を月に一本くらいは観たいけど、1800円はちゅうちょする」「バイトが週6日入っており、深夜3時まで働いている。月の労働時間は240時間」など切実な実態をお聞きしました。私からは、世界各国の学費なども紹介しつつ、「その国の政治の姿勢によってこんなにも違う。みんなで声をあげ、力をあわせて政治をかえよう」とよびかけたばかりでした。
年間5兆円を超える過去最大の軍事費が積み上げられようとし、また、あらゆる手段で若者たちを自衛隊へと導こうとする安倍政権。しかし、若者たちは決して黙っていません。また別の日でしたが、首都圏の高校生たち4人が文部科学省を訪れ、高校生の政治活動を規制する通知を出すのはやめてほしいとの要請をおこない、私も同席しました。自分たちの思いを、勇気を持って正面からぶつける高校生たちの姿に希望を感じました。
引き続き、財務省とも文科省とも正面対決をおこなうためにも、ただちに国会を開けと求めていきたいと思います。