エッセイ

2015年03月24日

みなさんの声を国会質問に(赤旗「水曜随想」2015年3月)

いま広島から東京へ向かう新幹線の中でこの原稿を書いています。広島から東京までは新幹線で約4時間かかり、駅からの移動などを含めて、自宅から国会まで約5時間をかけて、毎週行き来をしています。実は、この新幹線の4時間というのは私にとってとても貴重な空間でして、今日のように原稿を書いたり、グッと集中して本を読んだり、ときにはコーヒーを飲みながら山々や田園風景を見て癒されたりしています。

国会議員となり、これまでに3回の質問をおこないましたが、先輩議員をはじめまわりのみなさんからこの間あらためて教わったのは、何よりも現場にかけつけ自分の目と耳でいま何が起こっているのかをつかむこと、そして、当事者の生の声を聞くことが大事だということです。被爆者援護事業の拡充の問題では、被爆者の皆さんはもちろん、被爆者を支援している方や広島市で実態調査にあたった担当者の方からもお話を伺いました。広島市土砂災害の被災者支援の問題では、被災地に何度も通い、被災者のみなさんのお話に耳を傾けながら、生々しい被災の傷跡をしっかり目に焼きつけて質問準備をおこないました。それでも足りず、質問前日まで直接電話もしてお話を伺いました。

中国地方は、他地域と比べて東京から遠い(時間がかかる)という地理的物理的ハンデがあり、平日から週末まで日々さまざまな行事がおこなわれていますが、なかなかかけつけられずにいます。インターネットやビデオレターなど、あらゆる手段も生かして、この距離と所要時間をうめる努力はしつつもやっぱり私自身が最大限かけつけて、直接みなさんから学ばなければと思っています。

いよいよ、いっせい地方選挙は目前。中国地方の県議・政令市すべての選挙区で地元のみなさんとともに「安倍首相の地元、中国地方から日本共産党の大躍進で暴走政治ストップを!」の声をあげ、勝利のために全力でがんばります。「地理的物理的ハンデ」に負けてはおられません。