エッセイ

2015年04月13日

許せないカープと自衛隊コラボイベント(民報2015年4月)

突然ですが、私は野球観戦が好きでもちろんプロ野球は広島東洋カープのファンです。物心がつく頃から毎日カープ帽をかぶり、父や母に連れられて広島市民球場にもよく行っていました。そして、小学生のときは町内会のソフトボールチームに参加し、中学から高校までの6年間は野球部に所属。高校時代にはキャプテンも務めさせていただくなど、まさに私にとって野球は青春そのものでした。

今年はいつになくカープの前評判もいいものですから、たいへん楽しみに開幕をむかえました。しかしある日、球団のホームページをみていると目を疑う記事を発見。「自衛隊コラボイベント『CARP×自衛隊DAY』!」との見出しで紹介されているのは、4月7日の対巨人戦で自衛隊の一大アピール企画をおこなうとの記事。カープ坊やが自衛隊の服を着さされ、女性自衛官が国歌斉唱をおこない、旭日旗がささった「護衛艦カレー」が販売され、球場には装甲車が展示される…、とのことでした。

安倍首相が先日の国会答弁の中で自衛隊のことを「わが軍」と呼び、集団的自衛権の行使容認で自衛隊が海外での戦争に出ていかされようとしている中でのこの企画。ただ純粋に野球を楽しみ、カープを応援したいと、子どもたちも含めてたくさんの人が集まるこの場所を、このような自衛隊の宣伝に使うことが本当に悲しく、どうしても許せない気持ちになりました。

5月連休明けには「戦争立法」が提出され、後半国会最大の焦点となります。「若者たちを戦場に送るな」の思いを一段と強めて、立ち向かっていきたいと思います。