市民も「安保法制反対」――憲法審地方公聴会in高知
15日、衆院憲法審査会の地方公聴会が高知県でおこなわれました。
「これからの憲法審査会に望むこと」をテーマに、幅広い観点から国民のみなさんの声を聞き、今後の活動の参考にするという目的。
主婦や自営業者、翻訳家など6人の意見陳述人の方からさまざまな意見がありましたが、中でも安保法制について議論が集中しました。
委員との質疑も通じて、6人中5人が「違憲」「反対」の意見を表明。
6月4日の憲法審査会での3人の憲法学者による「安保法制は違憲」との意見表明に続き、市民のみなさんからも「違憲」「反対」の圧倒的多数の意思が表明されました。
私も質疑をおこない、労働組合代表の方がとりくまれた「憲法キャラバン」のようすを聞きました。
高知県内の各自治体を訪問し、首長さんたちの意見を聞いたとのことで、そこでも多くの首長さんが安保法制について慎重な立場をとっていたとのことでした。
いま世論調査では、8割をこえる国民のみなさんが「廃案にすべき」「慎重に審議すべき」と、少なくとも今国会での法案成立に反対を表明していますが、そのことがあらためて浮きぼりになる公聴会でした。
公聴会が終わった後、記者会見がおこなわれました。
与党のみなさんは、さかんに「憲法審査会は本来、政局の対立や個別政策の問題から距離を置いて憲法の本質を議論する場だ」と言われるのですが、意見陳述でも、マスコミのみなさんの質問もやっぱり安保法制に集中します。
ある記者の方から、参加した委員全員に今日の質疑の感想を聞かれましたので、私は、「いま国民のみなさんが感じておられる率直な思いがあらためてうきぼりになったと思います。こうした国民の声にこたえて、違憲立法である安保法制は廃案すべきです」と述べました。