海上自衛隊「おおすみ」衝突事故裁判で不当判決
2014年1月の事故から7年、国家賠償請求から4年半となる海自「おおすみ」の無謀操縦による釣り船「とびうお」への衝突事故の裁判。今日、広島地裁は原告の請求を棄却する判決を下した。おおすみ側の主張をそのまま採用した事実誤認の不当判決。彼らの主張の核心である「とびうおが右転した」との根拠は最後まで示されなかった。それどころか明らかな矛盾が。「7時59分30秒にとびうおが右転した、だから衝突した」と判決は述べるが、一方でおおすみ乗組員の音声データでは7時59分2秒時点で「やばい!」「さけられん!」との声が記録されている。おおすみが直進しているとびうおに気づいていることは明らか。避航義務を怠ったのはおおすみ。聞けばおおすみは当時「第一戦速」との最速の、いわば〝戦闘モード〟であの穏やかな瀬戸内海を航行していたという。それ自身がすでに信じがたいし、許しがたい。原告・弁護団は控訴審で徹底してたたかうと決意。高森船長らの犠牲を絶対に無駄にしてはならない。安全で平和な海、瀬戸内海を守るために私も連帯してたたかう。