「人間裁判」と言われる朝日訴訟の歴史的意義
2月14日、今日は「人間裁判」をたたかった岡山県出身の朝日茂さんの命日。結核を患い生活保護を利用しながら入院生活を送っていた茂さん。厚生省がそれこそ扶養照会でお兄さんに「支援せよ」と迫り、自らも大変な暮らしの中、病気の弟を想い月1500円の仕送りをする。しかし茂さんの暮らしはまったく変わらない。当時の保護費月600円を茂さんに渡し、残り900円は国が吸い上げていたから。月600円の生活とはどういうものだったか。 パンツは一年に一枚、チリ紙は一日一枚半…。人間らしい生活とは到底いえないと病を押して裁判に立ち上がり、このたたかいの中で保護基準の大幅引き上げが勝ち取られていく。「扶養照会は義務ではない」――先日の小池質問で厚労相答弁を引き出した。誰もが安心して希望もって生きられる社会へ、昨夜の東北での地震の被害にあわれた方への無事とこれ以上被害のないことを祈りつつ、朝日茂さん命日の節目の日にあらためての奮闘を誓う。