かなわ移転問題で現地調査に
15日(日)、いま広島市で大きな問題になっている、かき船「かなわ」(広島カキをふるまう、水の上に浮かぶ船型のレストラン)が、原爆ドームから200M南側に移転するという問題について、現地調査をおこない、関係者の方からお話を聞かせていただきました。
(かき船かなわ)
市民のみなさん、地域住民のみなさんがさまざまな点でこの移転にたいして、不安や危惧の念をもっています。
世界遺産である原爆ドームをはじめ、たくさんの慰霊碑があるこの場所は、いうまでもなく原爆の犠牲になった方々を追悼する場です。
8月6日のあの日、元安川には被爆をしたたくさんの学生や市民が水を求めてとびこみ、そのまま亡くなられました。いまでも学生服の陶製ボタンが出てくることがあるそうです。
地域住民の方たちは、景観を壊してはならないと、家の窓の外に洗濯物や布団も干してはならないという取り決めになっているという話も聞きました。
それくらい、みんなで静かに、大切に扱おうとしているこの場所に、長さ22M、高さ7.5M、幅8.5Mの巨大な水上レストランが来て、ワイワイとにぎわうことが、はたして本当にふさわしいのだろうか。
(このすぐ左の川岸が移転予定地)
(対岸から見た風景。ボートなどが並ぶその後ろに移転される予定。左の木々の間、奥に小さく原爆ドームが見えますか。そういう位置関係)
(周辺にはたくさんの慰霊碑があります)
しかも、ギリギリまで市民にも、市議会にも知らせず、水面下で必要な手続きをすすめていたというものですから、それを知った市民の方々から反対の声がでるのは当然です。
もちろん、かき船文化そのものは、広島のすばらしい誇るべき文化であり、今後も継承されることには大賛成です。
それは多くの市民の願いでもあるでしょう。
だからこそ移転場所はみんなでしっかり議論をし、一番みんなが納得できるところにすべきですし、広島市はもう一度、考え直す必要があるのではないでしょうか。
国会議員として何ができるか、「かき船問題を考える会」のみなさんをはじめ、市民のみなさんの声をよく聞きながら、考えたいと思います。
それから、先週金曜日のしんぶん赤旗を読んでいると、読者の投稿のページに、「大平」の文字が。
よく読むと、先日、福山市でおこなわれた「新春のつどい」に参加されていた本庄さんという方の投稿でした。
とっても励まされる、うれしい中身でした。
こういうみなさんに支えられながらやっているということも、あらためて自覚しました。
明日もがんばります。