オーストリア公使と核兵器廃絶で懇談
今日はオーストリア大使館へ。
同国のヘルベルト・ピッヒラー首席公使との懇談でした。
オーストリアはこの間、国際舞台で核兵器廃絶のとりくみ、核兵器の非人道性をうったえる先頭にたって奮闘しており、そんなお話も聞けるかと私も大変楽しみに懇談にのぞみました。
自己紹介をし、さっそくその話題からふると、「私も昨年、一昨年、広島に伺い、大きな衝撃を受けました」とピッヒラー公使。
続けて、「核兵器禁止条約締結に向けた国際交渉開始を求める決議案を、メキシコやアイルランドなどとともに提出した。この決議案について日本政府とも話を重ね賛成するよう求めてきたが、棄権どころか反対だと。私たちの期待は実らなかった」と。
さらに、「日本政府の説明は『核兵器国と非核兵器国の双方が納得できる中身でないとダメだ』というものだが、オーストリアとしてはそんな合意を待つことはできない。北朝鮮の核開発・核実験など緊張が高まり、不安定さが広がる中、先送りするわけにはいかない」とたいへん強い口調で述べておられました。
さらに、オーストリア国内の政治状況についてもお話しいただきました。
大統領選挙のこと、失業や貧困、テロ、移民・難民などの問題について、社会保障制度の現状などお聞きしました。
印象的だったのは、大学の授業料がオーストリアは無料なのですが、そのことへの国民や政府の認識について聞いたところ、「国民にも完全に受け入れられている。これが変わることは絶対にない」とキッパリとおっしゃったこと。
「そのために自分も高い税金を払っているが、まったく問題はないし、みんな納得している」と自信を持って語られる姿に、感動をしました。
ピッヒラー公使は日本の政治状況はもちろん、「日本共産党が現政権に対してもっともはっきりとした立場で対決をしている」と、私たちの党のこともよく知ってくださっており、関心を持ってさまざまな質問も寄せられました。
「北朝鮮、中国の軍事挑発の行動をどう見ており、どう対応すべきか」「憲法9条の改正の現実性はどのくらいあるのか」「安倍政権の支持率が高いのはなぜか」「野党共闘で日本共産党の独自性が薄まることはないのか」など。
1時間の予定が、1時間半にわたるたいへん盛り上がる懇談になりました。
たくさんのことを学び、刺激を受けた懇談でした。
今後の国会活動の糧にしてがんばります。