エッセイ

2015年09月14日

再稼働阻止、原発ゼロの日本を(民報2015年8月)

福島原発調査 8月9~10日、福島県へ行きました。党国会議員団の福島第一原発調査の一員として、です。初めて福島第一原発の敷地内に入り、1~4号機をはじめ、ALPS(多核種除去設備)や免震重要棟など視察しました。事故の傷跡そのままの箇所も少なくなくあらためて深刻な事故であったこと、そして、廃炉作業の道のりの長さやその困難さも正面からつきつけられました。

また、2日前には作業中の労働者の痛ましい死亡事故があったばかりで、この日は多くの作業が中断していました。今も一日約7000人の労働者が厳しい作業に従事しているとのこと。何よりも原発労働者の安全性の確保と待遇の改善を第一に考えなければなりません。

その後、事故前から反原発の運動を続けてこられた地元の住職さん、9月に避難指示が解除されるといわれている楢葉町の町長さんのお話を聞かせていただきました。福島のみなさんの怒りと苦悩の思いが痛いほどよくわかり、あらためて被害の大きさ、そして、原発の異質の危険性を痛感させられました。

一方で、その翌日には鹿児島県川内原発が再稼働され、政府はこれを皮切りに全国の原発を再び動かそうとしています。地域住民への説明不足や避難計画の不備、火山の危険性など、さまざまな問題があること、原発なくても電力は足りていることなど再稼働にまったく道理はありませんし、なにより福島の現実は、原発は私たちが到底管理できるものではないことを教えています。絶対に認めるわけにはいきません。

再稼働断固阻止、原発ゼロの日本をなんとしても実現させるために、みんなで力をあわせましょう。