森永事件から60年――被害者の恒久的救済を
21日、岡山市でおこなわれた「森永ひ素ミルク中毒の被害者を守る会」の全国総会に参加しました。
来賓としてあいさつもさせていただき、以下の内容を申し述べました。
「37歳の私が生まれるずっと前に起きたこの事件について、本日総会に参加させていただくにあたって、あらためて学びました。世界でも例のない1万人を超える大規模な乳児の被害が出た、たいへんな事件であったこと、それにもかかわらず翌年には「解決した」とされ長い間放置されてきたこと、そして、やむにやまれず立ち上がった、ご家族のみなさんを先頭にした救済を求める本当にねばりづよい運動によって、今日の救済制度が勝ちとられてきたこと、などを知りました。
今年は、森永ひ素ミルク中毒事件が発生して60年です。あらためて、すべての被害者のみなさんが恒久的な救済をされるよう、私も政治の場に身を置くものの一人として、全力をつくしたいと思います。とくに、この間、救済事業協力員活動がみなさんのねばりづよいとりくみのなかで、大きく発展してきていることは、連帯あふれるたいへん心強いことだと感じており、ますますの発展を祈念するものです。
守る会の規約に、「被害者を救済し、一切の公害に反対し、被害者や障害者の人権が尊重される平和で生きがいのある社会の建設を目指すことを目的とする」と書かれていることを知りました。「戦争する国づくり」をすすめる法整備を許さず、 「社会保障のため」と消費税増税を国民に強いながら、社会保障費を切り捨てる政治には断固反対をつらぬいてまいります。
被害者のみなさんが、本当に余生を安心してすごしていける、そのために政治がしっかりと役割をはたしていけるよう、私もみなさんと力をあわせて全力でがんばることを重ねてお誓い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。」