米軍岩国基地の米兵の犯罪は許さない

岩国裁判所（山口地裁岩国支部）へ。昨年12月3日、岩国基地所属の米兵が自動車販売店から車を盗み、飲酒運転で追突事故をおこした犯罪の刑事裁判の傍聴。岩国市民に被害を与え恐怖に陥れる米兵の事件がこれまでも繰り返され、しかもその多くが不起訴となり泣き寝入りさせられてきた。今回ばかりは許してはならないと勇気を出して実名を公表してたたかっている被害者の原田さん親子。事件発生後この半年間、二度の中四国防衛局への申し入れや市民集会などともにたたかってきた。12000筆をこえる署名も集める中で裁判まで持ち込むことができたのは重要な成果。今日の被告への審議で飲酒量、被害の大きさ、事故後放置して逃走したことなどがあらためて明らかとなり、酌量の余地はないと検察は懲役２年６カ月を求刑。次回期日の16日に判決がくだされる。しかし一番肝心な原田さんへの損害賠償はまだまったく解決しておらず。今日の審議でもそこは「日米地位協定の手続きに基づいて」と。これまでの例でも日本政府が払いしかも被害額すべて払われることはほとんどない。あらためて地位協定の壁は何重にも罪深い。最後に原田さん親子とエール交換。「解決するまでご一緒にがんばります！」