ハンセン病の悲痛な歴史を肌身で学んだ
先週末は岡山での活動でした。
土曜日は、瀬戸内市にあるハンセン病の「国立療養所長島愛生園」を訪ねました。
元患者のみなさんへのお見舞い、そして、ハンセン病をめぐる歴史や園内施設の現況などの学習、さらには、国に対するさまざまな要望をお聞きするために来させていただきました。
自治会の役員の方々、園長・副園長さん、職員のみなさんなどからお話を伺うとともに、納骨堂で献花し、病棟や入所者のお部屋、歴史館などを見せていただきました。
自治会のみなさんからは身にあまる歓迎をうけまして、全館放送で紹介をしていただくとともに、私自身も一言ごあいさつをさせていただきました。
聞いたお話や学んだことは、なかなか一言では言い表せません。
「無らい県運動」「らい撲滅」の名のもとに、国による患者の隔離政策によって、元患者のみなさんは、故郷を奪われ、家族と切り離され、意思に反した結婚をさせられ、断種を命じられ、まったくいわれのない差別をうけることになりました。
誰にも犯すことのできるはずのない、一人ひとりの一度きりの人生のかけがえのない価値をふみにじられ、人間としての尊厳を奪われた、その悲痛な歴史の一端を学びました。
同時に、そんな一人ひとりが下を向かず、笑顔を忘れず、音楽や絵画などの文化活動やさまざま執筆活動にとりくんできたことも、あらためて知ることができました。
実際に目の前でお会いしたみなさんの笑顔と優しさ、そして、そのつよさもしっかりと胸に刻みました。
入所者のみなさんの平均年齢は84歳。
お聞きした要望が実現できるよう、急いで具体化をしたいと思います。