家族介護が問う介護の今『前衛』9月号
『前衛』9月号「家族介護が問う介護の今」。衝撃。「ケアに手厚い社会を」とうったえてきたが自分は全然わかってなかった。ケアが必要な人への支援の拡充は当然だが、それとは別にケアラー(今回でいえば介護する家族)へのケアがこの国はなさすぎる。家族の責任に押し込められ見えなくされてきた。特に児玉真美さんのうったえは当事者が「地獄」と表現する大変困難な実態と政治の責任を突きつけられた。国政で必ずこの仕事にとりくむ決意も込めて、彼女の最後の一文を記しておきたい。振り返れば身近にも何人も当事者の方たちの顔が浮かんでくる。ただちに直接話を伺いにいきたいと思う。「人生の大半を、重い障害のある人の親として多くを背負い、懸命に生きてきた母その人もまた、残された自分の人生の時間を豊かに楽しく生きられたと感じることができて初めて、自分が死んだ後も重い障害のある我が子がかけがえのない一人として大切にケアされ、豊かに暮らしていけると心から信じることができる。その時に、私たちは初めて、重い障害のある我が子をこの社会に託し、安んじて死んでいくことができる」 (児玉真美さん・一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事「高齢期の親たちの体験から考えるケアラー支援」【『前衛』9月号掲載】より)