ソワニエ看護専門学校と懇談 看護学生の実態は
コロナ禍の看護学生と養成校の実態をつかむため、岡山市のソワニエ看護専門学校に伺った。まずは木村高清校長はじめ学校関係者の皆さんとの懇談。学びの継続が困難になる、どころか健康まで害するほど生活が困窮する学生が少なくないこと、学校に対する行政の支援策の対象が「学校法人」に限られ、同校のような病院などが経営する公益財団法人は受けられないことなど、深刻な実態や制度の不備が語られた。また、コロナ感染の心配が渦巻く中で、目前に迫った国家試験の追試を実施してほしいとの要望も。続いて看護学生からもお話を伺った。「母子家庭で仕送りはなし。バイトは短時間で日数も少なく気づけば5つかけもちでやっている。それでも毎月ギリギリ。勉強がしたくてもできない」「病院での実習ができず患者さんに直接触れあいながら学べない。このまま就職して現場に出てやっていけるのか不安」中には一日一食しか食べられず体重が激減した学生もいるとのこと。想像以上の深刻さ。一方で皆さん共通して語られるのは、看護師への夢ややりがい、使命感。「お年寄りが好きでそのケアをしたく、社会人入学でこの学校にきた」「看護師の母の姿に憧れて」「コロナを経験し、ますますやりがいを感じる」まさに希望。涙が出る。なんとしてもこの夢と希望を支え、後押しをせねば。