エッセイ

2021年01月14日

少人数学級へ政治動かす (あかはた新聞西日本のページ水曜随想1月13日)

小学校のクラス規模が2025年度までに全学年で35人以下となることが決まりました。一律の引き下げは40年ぶり。保護者や教育関係者など皆さんの長年のとりくみが政治を動かしました。

思い起こしてみると、私が初当選した2014年の暮れ、当時〝35人以下学級を順次拡大する〟との国会決議が全会一致であがっていたにもかかわらず、安倍政権下での財務省は唯一の35人以下の小学一年生のクラスさえも40人へ戻すと言い出しました。文部科学委員になったばかりの私は、翌年の三が日直後から上京し財務省にその中止を申し入れたのを皮切りに、現職時代の3年間はまさに少人数学級、教職員定数の改善を求めるたたかいの日々でした。

私のその原点は大学時代に遡ります。子どもの頃、友だちと勉強を教え合い「わかった!」を共有するのが楽しく、中学校の素敵な先生たちとの出会いもあって、大学では教員を目指して教育学部に進みました。3年生となり教育実習で2つの小学校に行き初めて教壇にも立ちました。最初の学校は東広島市の志和西小学校。6年生の担当で24人のクラスでした。休憩時間には一緒にサッカーをしたり、実習最後の日には子どもたち一人ひとりからお手紙をいただくなど本当に楽しく思い出深い時間でした。そして本実習。広島大学の付属小学校です。同じく6年生でしたが今度は40人学級。実習生という立場ながらもその大変さを肌身で感じ、一人ひとりに行き届いた教育の実現にとって政治こそが果たすべき役割があることを身をもって知りました。

その後の進路選択で、教員への夢と悩み抜いた末に政治に直接携わる仕事――日本共産党で働くことを選びました。それから20年、節目節目で少人数学級の実現を願い行動しながら今日まで歩んできました。わずかでもその貢献ができたかと思うと本当に嬉しいかぎりです。しかしまだ小学校のみ、「35人」規模、ペースも遅い。さらなる前進にはやっぱり政権奪取と議席奪還が必要です。