岩国基地の騒音が広域化で深刻―宮島大聖院副住職と懇談
日本共産党の大平よしのぶ前衆院議員(衆院比例中国ブロック名簿登載予定者)は3月9日、米軍岩国基地の米軍機による騒音発生回数が空母艦載機移転が完了(2018年3月)以降、倍増するなど、被害が広域化している問題で、飛行ルート直下となる広島市廿日市市宮島町を訪れ、大聖院の吉田大裕副住職(29)と懇談しました。植木京子前廿日市市議らが同行しました。
広島県内6カ所にある国の騒音測定器で確認された騒音(70㏈)回数は、19年度上半期で計3080回と17年度上半期(移駐完了前)の倍になっており、宮島の測定器でも86回から185回へと2.2倍も増えています。
資料を示すと吉田副住職は驚きつつ「会話やお経が境内にいても全く聞こえないほど、ものすごい騒音がある」と証言。「信者さんへの祈祷中、米軍機が飛んできて、お経を唱えても信者さんに聞こえないなど、申し訳なくいたたまれない気持ちになる」と胸の内を語りました。
大平氏は、日本政府に対して日本共産党が一貫して抗議していることや、中国5県の知事も国へ住民の不安が解消されるよう共同で要請していることを紹介。
吉田副住職は「厳島神社をはじめ、宮島には文化財や原始林などもあり、墜落事故が起きると大変なことになる」と訴えました。大平氏は、世界遺産宮島や広島市の原爆ドームをはじめ市街地上空は飛行してはいけないことになっているとし「国民の安全や平穏な生活に責任を負う当たり前の政治を取り戻すために、住民のみなさんとともに頑張りたい」と答えました。