「黒い雨」原爆被害者の会と懇談
広島市内から車で1時間20分、安芸太田町へ。
「黒い雨」原爆被害者の会の皆さんとの懇談をおこないました。
国連会議の報告もしつつ、お一人お一人の当時のようすや健康被害の実態、いまたたかっている裁判の状況などをお聞きしました。
「『あなたは該当しない』と被爆者手帳の申請書を目の前で破られたのが本当に悔しかった。私は黒い雨をあびたことを一生忘れない」
「厚労省の人間は誰一人ここに来たこともなく、霞ヶ関だけでものを考えとる。わしらの話を聞かずに何の判断できるというのか。ぜひわしらの声を国会に届けてほしい」
川を挟んで、むこうの山には黒い雨が降ったが、こちらの集落には降っていないことになっているとのこと。
こんな理不尽なことはありません。
さらに、同町の画廊で今月1日から行われているドイツのフォトジャーナリスト、トーマス・ダン氏の「黒い雨」写真展に立ち寄りました。
「表情に一人ひとりの生きざまがにじみ出ているでしょ」と画廊オーナーの水野美奈子さん。
ここにも被爆者たちの命と人生をかけたたたかいがあります。