岩国基地増強は許せない―愛宕山のみなさんに大きな力をいただく(2016年9月21日「しんぶん赤旗」西日本版・水曜随想)
沖縄県とともに、山口県の岩国米軍基地の拡大強化計画が留まるところを知りません。神奈川県厚木基地からの空母艦載機59機移駐に加え、来年秋までにF35Bステレス戦闘機16機を配備、さらに海軍用のオスプレイまで配備するとの計画が発表され、艦載機移駐にむけ、新たな訓練空域も山陰沖、四国沖に設置されたとのこと。いまでも耐えがたい爆音被害に苦しめられ、墜落事故や米兵犯罪などの不安におびえながら暮らしている市民のみなさんの負担をこれ以上強いるような計画は絶対に許すわけにはいきません。
加えて、これらの計画にともない、米兵とその家族約1万人を受け入れるためにと、愛宕山の広大な森林を伐採して米軍住宅262戸を建設中。1戸約6400万円、間取りは4LDK(おフロ2つにトイレは3つ!)だといいます。もちろん、すべて日本の税金です。東日本大震災や熊本地震、広島市土砂災害などの被災者にはいまだにまともな住宅支援もしないのに、そして、国民の命と暮らしを支える医療や介護などの予算は次々と削りながら、米軍のためには湯水のように費やしていく。一体どこの国の政府なのでしょうか。
今月11日、岩国市民のみなさんが「愛宕山を守れ」「基地の大増強計画許さない」と毎月1のつく日におこなっている、「愛宕山見守りのつどい」に参加しました。猛暑の日も雨の日もずっととりくむなか、今回が178回目とのこと。市議会でのようすやそれぞれの地元地域での変化などを交流するとともに、秋の訪れを思わせる蒸かしたサツマイモをふるまってくださる方がおられたり、みんなで歌を歌ったり。絶対にあきらめない、そして、しなやかにがんばるみなさんにあらためて大きな力をいただきました。
いよいよ臨時国会が始まります。中国五県をかけめぐり、みなさんから寄せられ体いっぱいにため込んだ、たくさんの怒りと願い。その代弁者となって、安倍政権に立ち向かうたたかいに全身全霊でがんばります。