一日も早く核兵器廃絶へ
昨日のオバマ大統領の広島訪問。
その献花式典に広島出身の国会議員として招待をされ、被爆者や学生のみなさんらとともに、参加しました。
被爆地ヒロシマが長きにわたって求め続けてきた、アメリカ大統領の来広、被爆者との対面の実現という瞬間に、ぎゅっと拳を握りながら、固唾をのんで見守り、立ち会いました。
オバマ大統領のスピーチは、残念ながら心には響いてきませんでした。いろいろありますが、やはり未来への具体的言及が何一つなかったこと。あいかわらず「私が生きているうちは核兵器のない世界の実現は無理だろう」との言葉。
その直後、大統領は、被爆者の坪井直さんのところに近づき、言葉をかわしましたが、坪井さんは「これからどうしていくのかが大事じゃろう」と真正面からうったえられました。
式典前、被爆者の岩佐幹三さんにごあいさつをしましたら、「ここ最近、非常に体調が悪い」とおっしゃいながらも、「2020年までは絶対に生きぬくんだ」と笑顔で、しかし強いまなざしでもって、話しておられました。
そんな岩佐さんら被爆者に、大統領はあいかわらず「私が生きているうちは…」と述べたのです。
核兵器のない世界の実現に向け、この日が大事な一歩になったんだと思いつつ、やっぱり憤りも感じずにはおられませんでした。
昨日のお昼には、被爆者やその支援団体の皆さん方がとりくまれた、核兵器廃絶の署名行動に参加しました。
ある少女がかけよってきて、一緒にいたお友達が先にいっているにもかかわらず、「この署名はやらないと!」と書いてくれました。
とてもうれしかったです。
また式典前には、長崎から来ていた女子高生三人組とも交流し、昨年国連本部に行って核兵器のない世界をめざしてがんばるとスピーチしたことや、毎週日曜日にコツコツと署名を集めていることなどを、キラキラした表情で話してくれたのも、とてもうれしかったです。
市民とともに、なにより被爆者と、そして若者たちとともに、決して人類とは共存できない核兵器を一日も早く、一発たりともなくすために、私もあらためて全力をつくす決意をした、そんなとても長く、濃い一日でした。