岩国基地の拡大強化は認めない――今国会初質問
本日、衆議院予算委員会分科会で質問に立ちました。
今国会初質問、昨年9月2日以来、5カ月ぶりの登壇でした。
テーマは、米軍岩国基地問題。
来年にもねらわれている厚木基地からの艦載機移駐、F35ステルス戦闘機の配備がおこなわれれば、岩国が巨大出撃基地とされ、基地周辺はもちろん、低空飛行訓練による中国地方全土の爆音被害が想像を絶するものとなる――それに対する日本政府のきわめて無責任なアメリカにつき従う姿勢を告発し、配備計画の撤回を求めました。
質疑の中でもっとも力をこめたのは、直接お聞きした被害を受けている住民のみなさんの具体的な実態と声です。
岩国基地から約1・5キロの尾津町に住む60代男性は、騒音の記録を手の平サイズのノートにつけ続けておられます。
「3月13日 (火)21時42分 雷鳴のようなごう音」
「5月21日(木)13時40分 岩国駅上空 縦横無尽 時折、大音響」
「11月16日(月)朝4時30分、プロペラ機のエンジン音で目が覚める。大きな音ではないが、脳に響く」
――こうした記録がずっと続き、いまではノートはもう9冊目となっている。
島根県浜田市の「あさひこども園」の園長先生から伺ったお話。
「戦闘機の音が聞こえたら、ただちに外遊びを中断して、子どもたちを部屋に避難させる。子どもの命や人権をないがしろにして何が防衛か、抑止力かと言いたい」。
岸田外務大臣にこうしたリアルな実態をぶつけると、「抑止力のため」「操縦技術の維持・向上のため」と答弁をしつつも、けわしい表情で考え 込んでいたのがたいへん印象的でした。
山口や広島、島根でお話を聞かせていただいたみなさんをはじめ、国会での先輩議員や秘書、事務力のみなさんにたくさんの力をかしていただき、今回もたいへんお世話になりました。
心からの感謝を申し上げつつ、引き続き、みなさんの願いを代弁する論戦に全力で挑んでいきたいと思います。
赤旗記事を紹介します(2月26日付)
空母艦載機移駐撤回を/岩国基地 騒音の実態を告発/大平議員
日本共産党の大平喜信議員は25日、衆院予算委員会分科会で、米軍岩国基地(山口県岩国市)への空母艦載機移駐、F35Bステルス戦闘機配備の撤回を求めました。
岩国基地が艦載機移駐先として選ばれた理由の一つが、滑走路を約1キロ沖合へ移設することで騒音問題が大きく改善されるということです。大平氏は、「雷鳴のようなごう音」「電話の会話がさえぎられ、テレビ音もかき消される」などの周辺住民の声を紹介し、滑走路移設後も耐え難い航空機騒音が続いている実態を告発。「改善されたという政府の言い分は、住民の実感とはかけ離れている」と厳しく批判しました。
艦載機移駐後の騒音予測についても、厚木基地(神奈川県)の艦載機がFA18ホーネット戦闘機から騒音の大きい同スーパーホーネットに替わっていることや、想定する飛行回数の増加、飛行経路が米側と正式に合意されていない点などを指摘し、「これでは住民は納得できない」とただしました。
F35B配備について岸田文雄外相が「岩国基地へ配備するかどうかはまだ決まっていない」と答えたのに対し、大平議員は「米海兵隊の航空基地は普天間(沖縄県宜野湾市)と岩国の二つ。岩国基地への配備としか考えられない」とごまかしを批判。「艦載機はもとより、騒音の大きいF35の配備も許されない」と強調しました。
(※議事録等はまた後日「国会質問」にアップします)