林業のロマンと苦労を学ぶ――現地調査&つどい
今日は終日、鳥取県日南町へ。
林業問題調査と学習会のため、です。
午前中は、久代やすとし日南町議、有坂哲夫党農・漁民局次長、岩永なおゆき党鳥取県委員会書記長とともに、伐採現場、木材加工工場、そして、町産材100%使用の木材建築物である日南町役場に伺いました。
初めて聞く話が多く、林業という世界の壮大さや、伐採から加工、そして商品への工程の一端にふれることができ、たいへんおもしろく、胸が高鳴りました。
町役場はとてもあたたかみのある、すばらしい構造でした。
午後は「林業・木材産業の明日を語るつどい」。
各地から約40人の方が参加されました。
有坂次長の講演と林業にさまざまな立場で携わる方々のお話を聞かせていただきました。
たくさんのことを学びました。
○森林とは、木材の供給はじめ、国土と環境の保全、水資源の涵養、良好な景観の形成、レクリエーションの場の提供など、多岐にわたるかけがえのない役割をはたしており、国と社会の責任で将来にわたって保全をはからなければならないこと
○日本の森林は豊かに育っており、いまや1970年時の2倍、年間成長率も国内の年間消費量に匹敵する8000万立法メートルにのぼり、現在2割台にとどまっている木材自給率を大きく引き上げる条件があること
○一方で、木材価格の安さ、TPPによる合板・集成材の関税撤廃、森林組合の人手不足、地域の疲弊など、森林組合や林業事業者、森林所有者のみなさんにはたいへんなご苦労があり、実態はたいへん切実であること
中山間地の多い中国地方の重要な課題であること、この分野でも安倍政権の暴走との正面対決であることがたいへんよくわかり、性根を入れてとりくまなければならないと、あらためて決意をかためました。
つどい会場で販売されていた白菜とぎんなんをお土産に買って、夕方6時前にはもう真っ暗な日南町をあとにしました。